伊藤園の「健康」への取り組みと健康脆弱化予知予防コンソーシアムへの期待

2019年3月22日

伊藤園では、5つの製品開発コンセプトである「自然」、「健康」、「安全」、「良いデザイン」、「おいしい」をベースとして、お客様のニーズに即した商品企画・開発を行っています。この製品開発コンセプトのもと、中央研究所では「健康、おいしさ」の領域を中心に研究に取り組んでいます。最終的には特定保健用食品や機能性表示食品によってお客様に還元することを目標としています。

健康領域に関しては、特に近年の重要な課題である高齢者の健康問題に取り組んでおり、現在は認知機能に関する研究を進めております。緑茶にはテアニン、カテキン等の生理活性を持つ物質が含まれています。これら成分が認知機能に対してどのような作用を及ぼすのか、また生活の質がどのように改善していくのか検証していくことが現在の課題です。


緑茶をよく飲む人の認知障害が少ないことが複数の疫学調査で報告されています。我々はこの結果を基に緑茶の認知機能改善に関する研究を進めてまいりました。高齢者を対象に実施した介入試験では、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)や精神状態短時間検査(MMSE)得点の改善が認められ、緑茶抹を継続的に摂取することで認知機能が改善する可能性が示されました。今後は作用部位の特定や作用機序の解明を行い、緑茶の認知機能改善効果をPRしていきたいと考えております。
 さらに直近では日本の伝統食材である「抹茶」を世界へPRすべく、抹茶を使った研究も進めております。2020年の東京オリンピックを控え、「抹茶」を世界へ発信したいと考えております。

目に見える老化は分かりやすいものの、認知機能など目に見えないところで起こる変化は自分自身では捉えにくいものです。しかし、コンソーシアムで紹介されている「脳活バランサーCogEvo」、「あたまの健康チェック」等のツールを活用し脆弱化を予知し、さらには食品による改善を目指していきたいと考えております。日本の伝統文化とも言える喫茶を通じて、「誰もが健康で生き生きと活躍できる社会」に貢献できるよう、努めて参ります。

株式会社伊藤園 中央研究所 馬場吉武