健康脆弱化予知予防コンソーシアムに対するキリンの期待

2018年2月1日

2015年9月の国連サミットにて持続可能な開発目標(SDGs, Sustainable Development Goals)が採択され、今後は先進国を含む国際社会全体で、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に統合的に取り組むことが明文化されました。一方、キリングループは、経営戦略の中にCSV(Creating Shared Value)を取り入れることを決め(2013年)、さらにSDGsを参照しながら中長期的に目指す姿を「CSVコミットメント」として策定しました(2017年)。その上で、酒類を扱う企業グループとして「酒類メーカーとしての責任」を果たすと同時に、重点領域として「健康」、「地域社会」、「環境」に力を注ぎ、この社会課題の解決を通じた幸せな未来の創造へ向けて事業活動を進めています。

キリングループは、「健康」「地域社会」「環境」という3つの社会課題に取り組み、お客様とともに幸せな未来を目指しています。

キリン(株)は、キリンホールディングス(株)の子会社であり、同時にキリンビール(株)、メルシャン(株)、キリンビバレッジ(株)による国内綜合飲料事業の統括会社です。毎日の生活に欠かせない飲みものを提供する会社として、お客様に「いくつになってもおいしい食生活」を楽しんでいただきたいと願い、お客様が抱える健康上の不安や悩みに応えるべく、事業活動全体で健康増進や食生活改善に取り組んでいます。例えば、キリンビバレッジからは特定保健用食品の「キリン メッツコーラ」や機能性表示食品の「キリン メッツ プラス レモンスカッシュ」、「キリン サプリシリーズ」など、キリンビールからは機能性表示食品のノンアルコールビールテイスト飲料「パーフェクトフリー」をお客様に届けています。

キリンの商品

キリンには健康領域の基礎研究から開発までを担う組織としてR&D本部・健康技術研究所があり、そこでは機能性素材開発をはじめとした健康に関わるソリューション開発を行っています。例えば、ビール原料のホップの中に、生活習慣病・骨粗しょう症・認知症などの健康脆弱化の予防に繋がる素材候補などを見出してきました。一方、これら食品素材の効果は医薬品と比べて緩やかなため、お客様による効果の実感が高まらず、結果として継続摂取をあきらめて健康増進の機会を逸している可能性も見えてきました。この問題の解決には、既に一般家庭に普及している体重計や血圧計のように、定量的な数値としてお客様が自らの身体に起こっている変化を認識できる技術が有用であると考えています。ただ、そのためにはお客様が気にする様々な健康指標の測定技術の開発が必要ですが、キリンはその分野の技術開発に足を踏み入れたばかりです。

健康脆弱化予知予防コンソーシアムにおいて、キリンは、自らの強みである健康素材の開発力と、コンソーシアムメンバーが有する健康指標の測定技術の開発力と掛け合わせることにより、高齢者脆弱化の問題解決に積極的に貢献したいと考えております。

健康脆弱化の早期発見とその対策実施から人々の健康維持・増進によるもっと豊かな社会の実現へ

本寄稿は健康脆弱化予知予防コンソーシアム講演会(2017年8月1日)の「キリンの健康への取り組み紹介」(同社 R&D本部 健康技術研究所 綾部達宏)の一部を詳細に取り上げた内容になります。キリンのホームページにもキリンの研究開発成果を掲載していますので、ご興味を持ってくださる方は是非お立ち寄りください。

http://www.kirin.co.jp/company/rd/case/

 

キリン(株) R&D本部 研究開発推進部 生嶋 茂仁