運営委員会幹事 塚本勝(公益財団法人ライフサイエンス振興財団)

2017年12月11日

当財団は、ライフサイエンス(生命科学)に関する科学技術の振興に資することを目的として、昭和58年12月に「財団法人」として設立され、平成23年9月1日には、新公益法人制度の下で従来の事業内容を継承・実施する「公益財団法人」へと移行し、今日に至るまで約34年間にわたり、研究助成、国際交流援助等に係る活動を継続して進めています。

これまでの間に、ライフサイエンス分野の諸先生のご協力のもとに、財団設立以来411課題、総額5億4千万円にのぼる研究助成事業を行ってきました。また、ライフサイエンスに関する国際学会あるいはシンポジウムの国内開催援助(117件、4千百万円)を行うとともに、海外における国際学会への参加等に必要な渡航費の助成(179人、5千2百万円)も実施してきました。その他、関連する普及啓発活動も行ってきました。 当財団の主要業務である研究助成事業においては、以前から特定分野として2~3の分野を設定して募集、選定を行ってきましたが、特定分野の検討に当たっては、急速に進展しているライフサイエンスの最近の研究開発状況を踏まえ、今後の見通しを得ておくことが重要と考えています。このような観点から、今後ますます本格化する我が国の超高齢社会と健康長寿に資するライフサイエンスにおける研究開発の特徴、現在までの研究開発の進展状況、今後の中長期を見通した研究開発の発展方向、推進すべき研究開発テーマなどについて、平成28年度に東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二副所長にお願いをし、動向調査レポート「ジェロントロジー(老年学)における健康長寿に関する研究の動向と今後の展望」として取りまとめていただいたところです。また、上記の研究助成事業の特定分野としても、平成24年度から「健康科学(健康な高齢期を迎えるための)」を設定して研究助成を行っています。 「健康脆弱化予知予防コンソーシアム」の活動にはその発足当初から関心を深めているところであり、コンソーシアムの運営委員会幹事として、理化学研究所をはじめとする様々な大学、企業、医療・福祉関係機関等の方々の活発な情報交換、産学官連携事業の促進に少しでもお役に立てればと考えています。

  公益財団法人ライフサイエンス振興財団 常務理事
健康脆弱化予知予防コンソーシアム運営委員会幹事
 塚本勝